深淵にて望むもの

例えば、毎日の生活の糧として、僕は労働に勤しんでいるのであります。そうすると何の為に、音楽と向き合い、時間を費やすのか、と考えるのであります。さらには何のために生き、何処へ行こうと言うのだろうか、と事の真相を解明しようとするのです。でも的を得た答えは見つかりません。誤魔化しながら生きているのは確かです。僕は“自分らしさ”と言う幻想の中でもがいているのかも知れません。元来、自分らしさ、なんてものは存在もしていないのです。唯一あるとすれば僕が理想と追い求める人間像であります。それに近づきたいのです。もしも、誰かと思い描く景色が違うのなら進む方角も違ってくるでしょう。生きていれば、別離は必然です。結局のところ理想を追い求め、堂々巡りですが、それが僕の信念というものなのかもしれません。深淵を覗く時、深淵もまた僕を覗くのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です